2004/8/3 火 | 時事
NPOが変える官のあり方【朝日新聞20040803】
NPOとはNPOのホームページによると、
「NPOとは 継続的、自発的に社会貢献活動を行う、営利を目的としない団体の総称です」
と言う事です。それが今官庁の天下り先として狙われているようです。
天下りの是非がとわている昨今天下り自体縮小しているのかと思いきや、そうでもないようです。なんと公益法人制度の改革を担当した政府の行革事務局の前室長までもが昨年社団法人の「全国交通安全母の会連合会」に天下ったらしいです。それでは天下りは無くならないはずですね・・・。
ただ官の肥大化が批判を浴び公益法人の新設が難しくなってきている中、書類の提出だけで事実上設立できるNPO法人が天下り先として熱い視線を注がれているようです。
ある福祉関係のNPO法人では3年前に厚生労働省出身者の採用を考えたらしいです。あまりに担当の官僚に会えないための窮余の策だったようです。そこでつてをたっどて紹介された厚労省の元幹部に書類を見せると年収二千万は保証して欲しいと言ってきたそうです。そのNPOの年間予算が二千万しかないのにです。そこでそのNPO方針の専務理事は「腹が立つ、どんなに苦しくても自力でやっていこう」と思ったそうです。
全くもってNPOの精神を理解していないなさけない官僚の姿でしょうか。
今現在このように官のしがらみを嫌うNPO法人が増えてきているようです。当たり前と言えば当たり前なのですが、そのことにより今後の官のあり方を揺さぶる存在になってくるかもしれません。
本当なら今まで色々な官庁で出てきた不正腐敗を見て自らを改めてもらえればと思うんですが・・・、無理なんでしょうね。